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[メモ] 家父長制批判の可能性の原理 (3)

さらに、レズビアン・フェミニストは異性愛における性交を、男性の女性に対する支配を社会的に構築したものだとし、その本質をレイプと位置づけた。性交における男性と女性の位置関係は、男性が上位になるように構造化され、この構造は経済や社会といった社会的領域のすみずみまで波及しているとのべる。

(略)

このような思考は、社会を支配する構造を先験的に立てて、あらゆる現象をそこから演繹的に価値評価する思考形式なので、「形而上学的思考」と呼ぶことができる。この思考様式の元では、人がある現象をどのように意味づけているかに関わらず、そのことを価値評価することが可能になってしまうのである。フェミニズムの場合、この構造を家父長制と措呈しているといえる。そして、性別に基づくさまざまな現象や近代知の啓蒙主義的価値観を、家父長制という構造から演繹的に価値評価しているのである。

(略)

ところが、フェミニズムはラディカル・フェミニズム以降、リベラリズムを主要な論敵とみなしてきた。家父長制を再生産させるとして、リベラリズムの解体を主題としたのである。フェミニズムが近代批判を貫徹するためには、このプロセスは必然的にもたらされる帰結であったといえる。

http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/pdf/review_2005-03.pdf

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