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平成二十二年総務委員会速記録第八号|東京都議会(宮台真司)(4/6)

〇大松委員 本日は、宮台先生、お忙しいところ貴重なご意見をちょうだいいたしまして、本当にありがとうございます。

 私の方からは、不健全図書の指定制度についてご所見をお伺いいたします。

 不健全図書の指定制度は、昭和三十九年の条例制定当初から導入され、性的感情を刺激し、残虐性を助長するなどの図書類を子どもに見せないよう、売らないよう、販売を規制してまいりました。現在は、コンビニやレンタルビデオ店においても、不健全図書に指定された漫画類は成人コーナーに区分陳列をされて、この制度は広く都民の理解を得て定着しているものと、私どもは考えているわけでございます。

 この不健全図書の指定制度は、判断力の未熟な子どもには見せない、売らない、いわゆるゾーニング規制、区分陳列などによる販売規制でありまして、漫画を創作し、出版をしたり、また大人向けに販売をするということは自由であり、表現規制ではありません。合憲性についても、他県の同種の制度について、表現の自由を保障した憲法二十一条に違反しない、こういう最高裁の判例もあるわけでございます。

 そこで、ご所見をお伺いいたします。先ほど申し上げましたように、東京都は青少年の健全育成への取り組みとして、不健全図書につきまして、区分陳列等の方法によるいわゆるゾーニング規制を行っているわけでございます。このゾーニングの必要性については先生も認識を共有させていただけるものと思いますけれども、現行の制度につきまして、先ほど七条の文言についてのご指摘もございましたけれども、どのように評価をされていらっしゃるのか、ご所見をお伺いいたします。

〇宮台参考人 条例改正案では、第八条に不健全な図書類等の指定とございまして、そこにいわゆる指定図書の要件として、七条二号、先ほど申し上げました青少年性的視覚描写物のうち、とりわけ強姦等著しく社会規範に反する行為を肯定的に描写したもので、青少年の判断云々かんぬん、つまりここから先は旧条例を踏襲していらっしゃいます。つまり、かなり激しいものについて区分陳列をするということがなされてきていて、運用上もおおむね適切であっただろうなというふうに思います。

 ただ、波及効果としては、一般に、区分陳列によって販売することができるタイプの書籍と、区分陳列されてしまうと例えばもうコンビニが区分コストがかかるので置かなくなってしまうということによって、事実上死滅してしまうような、そういうメディアがあるということですね。その波及効果について、ある程度敏感である必要があると思います。

 現行の制度は、七条の二号に該当するようなものは含んでおりませんし、簡単にいえば、七条の二号は今のご質問にございましたように従来の区分陳列の対象から大きく範囲を広げるものになっておりまして、しかもそれが行政の裁量によって行われることになっておりますので、そのようなものは極めて危険である。

 特に十八条による、行政と業者と市民の、それこそ無限定的な努力義務が規定されているということとの兼ね合いを考えますと、現行のゾーニングがうまくいっているということをもって、質問回答集で都がいっているような、これからの新しい規定もゾーニングなのだから安心だというふうな、そういう説明に納得することは全くできません。

〇大松委員 先ほど、先生も教育の重要性ということで、私どもも大変共感をするわけでございますが、もとより子どもの教育は、親、保護者が担わなければならないわけでございまして、現行の条例におきましても青少年に対する教育について保護者の努力義務を置いて、都としても、親子のコミュニケーションを深めるための施策も展開しているわけでございます。

 その上で、やはり子どもには見せたくないなというような図書、青少年の健全な育成を阻害する図書類が多数販売されている中にありましては、保護者による、親による教育とともに、行政による環境の整備、これが相互に連携をしながら進めていくことが大切と考えるわけでございます。

 私も中学生の娘がいるわけでございまして、親の知らないこともどんどんこれからふえていって、いっぱいあるんだろうなというふうには思うわけでございますけれども、親として、やはり折々の機会を逃さず、さまざまな話をするようにはしているわけでございますが、今回の条例でも課題になっております子どもに対する強姦、これなどが肯定的に描かれているような漫画類については、やはり成人コーナーに区分陳列して売らないようにしていただくということは、行政の仕事としては必要かつ適正なものであるというふうに私は考えているわけでございます。

 その上で、先ほど先生から、現行条例は運用上おおむね適切になされているというご所見もいただいたわけでございますけれども、今回の改正案は、五十年近くにわたって運用されてきました現行の指定制度の対象に、当初は想定をされていなかったような作品、先ほど申し上げました、つまり子どもに対する強姦などが肯定的に描かれた漫画類を加え、販売する際は成人コーナーに区分陳列させて、子どもには販売しないようにしてくださいというものでございます。

 今回この指定対象をふやすというのは、このような漫画が、現在の指定基準では不健全図書には指定されないで、子どもの目に触れる一般コーナーに陳列されているからでございますけれども、質問が重なるかもわかりませんが、現行の運用上おおむね適切になされているこの条例に、今回新たにこういった指定対象をふやすということにつきまして、改めてもう一度ご意見をお伺いさせていただきます。

〇宮台参考人 長年、条例がそれなりにおおむね有効に機能してきたというふうに思いますので、というふうに申し上げた理由は、改正の必要がないということです。

 つまり実際、例えば漫画であったとしても何であったとしても、俗にいうげろげろなものは従来の条例でも十分に対処はできた。しかも、大松理事がおっしゃったことの中で、大変大事なことなんですが、漫画であっても強姦などが描かれたものは指定図書にするべきで、それはそうです。そうかもしれません。現在もそういうふうになされてきていますが、問題は、七条の二号は、強姦とか輪姦とかというふうな具体的な規定はないんです。おおむね青少年の性的な行為や体験をみだりに、つまり必然性なく描くもの、これが対象になっています。

 そのような漫画、アニメが規制されるということであれば、これは波及効果が大き過ぎます。表現者は萎縮します。表現者はプロだけじゃありません。同人誌の共同体にかかわっている連中たちのコミュニケーション、これも萎縮します。そこで得られる人間関係も萎縮します。

 社会は多面的です。一面だけ見て、そこをどうしても規制する必要があるからそれを規制するというのでは話にならない。どういう波及効果があるのかを考えて、バランスを考慮するべきだというふうに判断します。

〇大松委員 ありがとうございました。

 さまざまご高説を賜りましたけれども、先生が本日配られた資料の中にもゾーニング規制を評価されていらっしゃいまして、そのようなご意見も改めてお伺いいたしまして、この点につきましては、私どもと認識を共有させていただいているものと受けとめさせていただきました。

 今回の条例改正案、私どもは、子どもを守るための必要最小限のゾーニング規制であるというふうに考えております。

 以上で私の質問を終わります。

http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/soumu/d3010198.html

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