スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(メモ) 「ソ連では、世界のどこよりも多く自我を実現する(self-realization)チャンスをもっている」 (ラスキ)

「ラスキの価値重点の著るしい移動が実に『文明論』〔『信仰・理性・文明』〕の全体を貫くトーンを『現代革命論』〔『現代革命の考察』〕を含めてのそれ以前の著書からかなりハッキリと異ならしめているのである。例えば『革命論』では、まだ相当強調されていたスターリン政権に対する西欧民主主義の立場からの批判は『文明論』においては背後に退き、むしろ「独裁」のアポロジーに終始している感がある。

・・・社会主義的な考え方の否認がまだまんえんしているような雰囲気の中では、ソ連の共産党は、その信仰の中心観念を到底選挙人の偶然な決定に委ねるわけには行かないのだ。西欧民主主義では批判の自由が許されているのは、批判の自由が変更の自由にまで発展しないという安心感があるためで、この安心感が一朝括ぐと、たちまちにして露骨な国家権力の発動が支配層から要請されることは幾多の実例で証明されている。ソ速の実験は究極において「人間の造りかえ」であり、それは利潤獲得原理の上に立った全世界への挑戦である

・・・ソ連の実験がいかに大きな挑戦であり、いかに大きな憤激を旧世界の人々にまき起したかは想像に余りがある。一方の憤激は他方の憤激を呼ぶ。憤激と恐怖の心理が拡がっている条件の下では、新しい原理を同意と説得による政治に基礎づけることが可能な段階にはまだ達していないのだ。「ソ連の官僚主義、政治的発言の自由への妨害、大規模のテロ、党の無誤謬性に関する醜いビザンチン主義ーーこうしたことに対ずる一切の抗議が出揃った後においても、ソ連では十月革命以後、世界のどこよりも多く自我を実現する(self-realization)チャンスをもっているという厳粛な真理は否定すべくもない」ーーこれが、一切のプラス・マイナスを計算した上でラスキがロシア革命に与えた勘定書である」

丸山眞男「現代政治の思想と行動」

スポンサーサイト

コメント

Secret

実在児童の人権擁護基金
(郵便振替)
10020-57716711
ジツザイジドウノジンケンヨウゴキキン

(ゆうちょ銀行)
店名:〇〇八(ゼロゼロハチ) 普通 5771671
ジツザイジドウノジンケンヨウゴキキン

http://jitsuzai-jinken.cocolog-nifty.com/blog/
プロフィール

Civilliberties

Author:Civilliberties
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ
リンク
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。